
Eugène Delacroix · PD
ローズ嬢
作品情報
ストーリー
1821年ごろ、ドラクロワは二十歳を少し過ぎたばかりで、フランス画壇ではまだ無名だった。サロンで注目を集める《ダンテの小舟》が現れるのは、その翌年のことである。この裸婦像は、生きた模特に向かって人体を学んだ修業時代の一枚だ。「ローズ嬢」と呼ばれたこの女性は、パリの各アトリエをまわる職業モデルだった。画家の伝記作者アルフレッド・ロボーによれば、彼女は当時ドラクロワと親しかったイギリスの画家リチャード・パークス・ボニントンのためにもポーズをとったという。赤い布をかけた木の台に横向きに腰かけ、顔を画家のほうへ向けている。




