玉座の聖母子と聖ゼノ、聖ニコラウス

玉座の聖母子と聖ゼノ、聖ニコラウス


作品情報

制作年
1503
技法
カンヴァスにテンペラ
寸法
192 × 125 cm

ストーリー

絨毯に目を留めてみてください。一枚は聖母の足もとに敷かれ、緑地に唐草とザクロが織り出されています。もう一枚は玉座の背もたれから垂れています。この絵が描かれたころ、ヴェローナはヴェネツィアの支配下に入って百年ほど経っていました。東地中海の絨毯はヴェネツィアの港から入ってきます。画家たちは、裕福な家が床に敷くのと同じように、それを祭壇画の中に持ち込むようになりました。この二枚を近くから調べた研究者は、輸入品というより東方の意匠を写したイタリア製とみています。

向かって左の司教は、ヴェローナの守護聖人ゼノです。署名と同じくらいはっきりと、この絵の出どころを告げています。制作は1502年から1504年ごろ、ヴェローナのサンタ・マリア・デッラ・ピーニャ聖堂のためでした。板ではなく布に描かれたテンペラという点も、ヴェネツィア風の習慣です。この絵がミラノにあるのはナポレオン期の教会・修道院の接収によるもので、ブレラが今も使っている登録番号は、その時の目録から来ています。

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