
Giulio Romano · PD
聖母子と幼児聖ヨハネ
作品情報
ストーリー
画面の奥、寝台のそばに小さな犬が座っている。1693年のボルゲーゼ家の財産目録には、クッションの上に立つ幼子と、小犬を連れた幼い洗礼者ヨハネを描いた聖母子の絵が載っており、これがこの作品を指すとみられている。制作は1518年から1519年頃とされ、若きジュリオ・ロマーノが、ラファエロのローマの工房で担う仕事を増やしていた時期にあたる。1999年の赤外線調査では、絵の具の下から、聖母がわが子を抱きしめる姿だけの下絵が見つかった。オックスフォードのアシュモレアン博物館にあるラファエロの素描とよく似ている。受難の象徴とされるゴシキヒワを差し出すヨハネは、あとから加えられたらしい。構想が師のものか、すべて弟子のものかは、いまも決着していない。




