
Sandro Botticelli · PD
ロッジャの聖母
作品情報
ストーリー
ボッティチェリがまだ二十歳そこそこだった1460年代の作とされる、ごく初期の聖母子像である。当時の彼は、フィレンツェの修道士画家フィリッポ・リッピの工房で学んでおり、聖母のやさしい面立ちや繊細な描線に師の影響がうかがえる。ロッジャと呼ばれる柱のアーチのあいだから、幼子を抱く聖母が現れ、奥には青くかすむ風景がのぞく。のちの『春』や『ヴィーナスの誕生』に見られる流れるような線は、ここではまだ控えめだが、その芽ははっきり感じられる。石造りの手すりの上で、幼子が母に体を預けている。




