籠の聖母

Antonio da Correggio · PD

籠の聖母


作品情報

アーティスト
コレッジョ
制作年
1525
技法
油彩
種類
絵画
寸法
33 × 25 cm

ストーリー

1524年ごろ、ローマではラファエロが世を去ったばかりで人々の関心はそちらに向いていたが、コレッジョは大きな工房の喧噪から離れ、パルマで静かに描いていた。この小さな板絵には玉座も金色の光背もない。一人の母が木の下に座り、縫い上げたばかりの灰色の小さな上着を我が子に着せてみている。かたわらには針仕事の籠が置かれ、鉄の鋏と灰色の毛糸玉がのぞく。奥の古代の廃墟のそばでは、ヨセフが鉋で板を削り、大工の仕事に没頭している。木屑まじりの陽光に溶け込むようだ。画面全体はばら色と青みを帯びた灰色でまとめられ、コレッジョ特有のあの霞んだような柔らかさをたたえている。ナショナル・ギャラリーでも保存状態のよい板絵のひとつで、幼子の脚を思いきり短縮法で描いたところも、今なお苦もなくたどることができる。

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