
Paul Cézanne · PD
シャトー・ノワールを望むメゾン・マリア
作品情報
ストーリー
エクス=アン=プロヴァンスの東、ビベミュスの石切場へ上っていく道の途中に、建てかけのまま放り出された館が立っている。ゴシック風の窓だけが仕上がって残され、土地の人はシャトー・ノワール、黒い館と呼んだ。セザンヌは1887年ごろからその一室を借りて画材を置き、周りの岩と松を何度も描いている。手前の農家はメゾン・マリアと呼ばれてきたが、そのマリアが誰なのかは今も分かっていない。木立を刻むような折れた線と、厚く塗り固められた空は、同じ1895年に石切場で描かれた一群の絵と響き合う。のちに彼はこの館そのものを買い取ろうとして、断られている。




