
Titian · PD
両手を広げた悲しみの聖母(マーテル・ドロローサ)
作品情報
ストーリー
この一枚は皇帝の手もとに置かれた品である。カール5世は1554年にティツィアーノへ二枚目の《悲しみの聖母》を注文し、石に描くことを条件につけた。画家が求められた石を見つけたのは1555年3月で、完成した絵は大理石の上に描かれている。皇帝は対になるもう一枚の《悲しみの聖母》とともにこれを手放さず、退位後に引きこもったユステの修道院にも持って行った。のちにこの絵は《エッケ・ホモ》と一組に扱われ、以後は同じ道筋をたどってプラド美術館に入った。聖母の頬を流れる涙は、それ以前のティツィアーノの絵には見当たらない。




