
Wassily Kandinsky · PD
ヴェネツィアの思い出 3(運河)
作品情報
ストーリー
カンディンスキーがこの小さな一枚を描いたのは1904年、見てそれとわかる主題を一切もたない最初の作品より数年前のことです。ここでの彼はまだ目に見える世界を見つめています。ヴェネツィアの運河、水面、岸に沿って立ち並ぶ建物の正面。支持体は便箋ほどの厚紙で、絵具はテンペラです。題は「思い出」と告げており、それは文字どおりの意味です。カンディンスキーはその少し前にヴェネツィアを訪れ、情景を後から記憶によって写しました。だから建物は平らな色の面へとほどけ、水の反映は石と同じだけの重みをもちます。この一枚は同じ年に描かれた番号つきのヴェネツィア連作の一つで、三番目にあたります。




