
Wassily Kandinsky · PD
モスクワ、ズボフスカヤ広場、習作
作品情報
ストーリー
1914年に戦争が始まると、カンディンスキーはドイツを離れてモスクワへ戻り、そこからの二年ほど、彼の制作はほとんど止まっている。1916年、彼はミュンヘン時代をともに過ごした画家ガブリエーレ・ミュンターに宛てて、いまは「自分の窓から見える眺めの習作」を連作で描いている、と書き送った。この一枚もそのうちの一つで、モスクワのズーボフスカヤ広場を見下ろしている。
抽象へ向かっていた画家が、戦時下の自宅の窓辺で、目の前の町をそのまま写していた。同じ連作にはスモレンスキー大通りや赤の広場の眺めもある。ミュンターとはその年の初めにストックホルムで会ったのが最後になり、この手紙は、まだ二人のやりとりが続いていたころのものである。




