母と子(楕円の鏡)

Mary Cassatt · PD

母と子(楕円の鏡)


作品情報

アーティスト
メアリー・カサット
制作年
1899
技法
油彩、カンヴァス
種類
絵画
寸法
81.6 × 65.7 cm

ストーリー

メアリー・カサットはアメリカ人だが、画家としての歩みはすべて印象派のパリで重ねた。1890年代の終わりごろには、のちに彼女の名と結びつく主題、母と子にたどり着いていた。しかもこの題材にありがちな甘ったるさを退けて描いている。一人の女性が、がっしりした裸の男の子を胸に抱き、その頭にほおを寄せている。背後の楕円形の鏡が子どもの後頭部を映し、まるで光輪のように取り囲む。片脚に体重をあずけた子の姿勢と、母のまなざしは、イタリア絵画の聖母子像を思い起こさせる。この連想は今の私たちだけのものではない。この絵をニューヨークのコレクションのために買い取ったハヴマイヤー夫妻は、これを「フィレンツェの聖母」と呼んでいた。カサットはありふれた家庭の一場面を描きながら、その下にルネサンスの宗教画をにじませていた。

まだまだたくさんあります。公開時にいちばんに。