
Jacques-Louis David · PD
皇帝の礼装のナポレオン
作品情報
ストーリー
1805年、ナポレオンが皇帝になってまだ一年ほどのころ、ジャック=ルイ・ダヴィッドはその公式画家でした。計画されたのは戴冠式の衣装をまとった全身像で、ジェノヴァの広間に掛けるためのものでした。ところがうまくいきませんでした。ナポレオンは仕上がりに満足せず、大きな画布は未完のまま残されました。リールに伝わるのは、そのための小さな油彩の習作です。大きな画布に取りかかる前に、控えめな大きさで構想を練ったものです。その十二年ほど前、革命のさなかにダヴィッドは国王の処刑に賛成票を投じていました。その同じ革命の後継者を、今度は白貂の毛皮と金で飾り、戴冠した君主として描いたのです。意味はすべて標章に込められています。正義の手、重いマント、そしてフランス国王の王冠ではなくローマ皇帝の月桂冠です。




