
Jacques-Louis David · PD
ホラティウス兄弟の誓い
音声ガイド
作品情報
ストーリー
1784年、ジャック=ルイ・ダヴィッドはこの大画面をパリではなくローマで描き上げた。古代彫刻の張りつめた輪郭を肌で学びながら、無駄な装飾を削ぎ落とした厳格な様式を打ち出したのである。主題は古代ローマの伝説だ。ローマとアルバ・ロンガの争いを三人ずつの代表者の決闘で決めることになり、ローマ側のホラティウス三兄弟が、父の差し出す剣に手を伸ばし、勝つか死ぬかを誓う。左には力をみなぎらせて腕を伸ばす兄弟、右には敵方と縁を結んでしまった姉妹らが崩れるように嘆く。感情より国家への義務を、曲線より直線を選んだこの絵は、フランス革命の5年前に描かれた。のちに人々は、その禁欲的な厳しさに革命前夜の気分を読み取っていく。背後に並ぶ三つのアーチが、剣に手を伸ばす三兄弟の腕とちょうど重なって見える。




