
降誕の場面
作品情報
ストーリー
幼子イエスは、地面にじかに敷いた白い布の上に寝ています。聖母マリアは手を合わせてひざまずき、ヨセフは片手を上げ、ロバが頭を下げています。木の小屋のそばには、後ろ姿の牛が見えます。上空では、白い雲が小さな天使たちを乗せています。高さわずか44センチ、上部がアーチ形のこの板絵は、長くバッティスタ・ドッシの作とされてきました。宮廷画家として名高いドッソの弟です。1968年、アメリカの美術史家フェルトン・ギボンズは、これをバッティスタの作品の写しとみなし、その息子エヴァンジェリスタ、通称ドッサッツォの手によるものと考えました。のちの研究も筆づかいの粗さを指摘し、美術館は慎重にこの説を採って、16世紀半ばの作としています。