
Raphael · PD
ニッコリーニ=カウパーの聖母
作品情報
ストーリー
1508年、若きラファエロは転機を迎えていた。数年をフィレンツェで過ごして数々の聖母子像を描いてきたところへ、教皇ユリウス2世がヴァチカンの居室を飾るよう彼をローマへ呼び寄せたのである。この聖母子は、彼がフィレンツェで仕上げた最後の一群に属し、襟もとにMDVIII、すなわち1508年の年記を記している。マリアと幼子は画面をほぼ埋め尽くし、澄んだ青空を背に浮かび上がる。二つをつないだ絵の名は、のちの持ち主だったフィレンツェのニッコリーニ家とイギリスのカウパー伯に由来する。やがてアンドリュー・メロンのコレクションを経て、この絵はワシントンのナショナル・ギャラリーに収まった。




