
Jean-Baptiste Camille Corot · CC-BY-SA-4.0
オダリスク
作品情報
ストーリー
生涯のほとんどを通じて、コローは樹木と水の画家として知られていた。それでもアトリエでは、めったに人に見せない人物画も描いていた。1871年ごろのこのオダリスクもその一枚だ。主題は流行のものだった。19世紀を通じてフランスの画家たちは繰り返しハーレム、すなわちオスマン風の衣をまとった女たちの想像上の世界に立ち返っており、コローもここでその流行に従っている。黄色いだぶだぶのズボンと室内履きの若い女が低い長椅子に座り、その足もとには水煙管が置かれ、背後の衝立の向こうには野が開けている。彼は東方へ旅したことがなく、この情景はもっぱらアトリエでの作りごと、小道具から組み立てられたものだ。これらの人物画は彼の存命中は表に出ず、1875年の死後になってようやく集められ、展示された。銀色の風景画でコローを知っていた買い手たちは、もう一つのまとまった仕事を目の前にすることになった。




