
Henri Matisse · PD
オダリスク
作品情報
ストーリー
マティスがニースに住みついたのは1917年の暮れで、1920年代はほとんどそこにいた。住まいはシャルル=フェリックス広場の最上階、窓の下は花市場である。彼はその部屋を舞台のように仕立てた。模様の壁紙を貼り、モロッコで買った織物を掛け、屏風を立て、その前に女性を横たえる。1926年のこの一枚もその部屋から出てきたもので、壁紙と衣装と敷物の模様が、人体と同じ強さで画面を占めている。パリでは当時、かつて野獣派と呼ばれた画家が装飾的な室内画に落ち着いたと書く批評家もいた。彼のほうは同じモデルを何年も使い、光の入る時間を決めて、似た配置を何十枚も描き直している。同じ屏風や同じ布は、これらの年のほかのオダリスクにも繰り返し現れる。




