
Caspar David Friedrich · PD
帆船にて
作品情報
ストーリー
フリードリヒは生涯のほとんどを、霧や廃墟を背にした孤独な人物を描くことに費やした。この絵はそれとは違い、理由はごく私的なものだ。1818年、44歳の画家は、ずっと年下のカロリーネ・ボマーと結婚し、まもなく夫婦は、彼の故郷グライフスヴァルトに近いバルト海の沿岸を旅する。舟の舳先に並んで座り、手を取り合って、いくつかの尖塔がかすかに見える対岸を見つめる二人は、ふつうこの新婚の夫妻自身だと解釈されている。二人は私たちに背を向け、まだ着いていない町へと進んでいく。フリードリヒが自分自身の人生をこれほどはっきりと作品に映した例は、ごくわずかしかない。




