
Caspar David Friedrich · PD
氷の海
作品情報
ストーリー
カスパー・ダーヴィト・フリードリヒが1824年ごろに描いた、氷の海の光景だ。押し合う氷の板が斜めに突き上がり、鋭い山のように積み重なる。当時ヨーロッパでは北極海の航路を探す探検が続き、氷に阻まれ立ち往生する船の報がたびたび伝わっていた。フリードリヒはそうした極地の記録に着想を得たとされる。人の姿はどこにもなく、灰色と青緑の冷たい光だけが氷を照らす。砕けた帆船は、右手前で氷の板の下に船尾をわずかにのぞかせるだけで、見つけるのにしばらくかかる。




