
Isaac Levitan · PD
永遠の安らぎの上に
作品情報
ストーリー
1894年、レヴィタンはトヴェリ県の湖のほとり、オストロヴノからウドムリャ湖にかけてこの絵を描いた。画面の木造の小さな教会は作り物ではない。ヴォルガ川沿いのプリョスで写生したものを、鉛色の水と重く垂れこめた雲空にはさまれた細い岸辺へと移している。まわりには十字架の傾いた田舎の墓地が広がる。のちにこの絵を買う収集家パーヴェル・トレチャコフに宛てて、レヴィタンはこの絵の中に自分のすべてがあると書き送った。彼は34歳、残された時間はあと六年だった。教会の窓には明かりがひとつだけともっている。プリョスで見たその教会は、画家の死から三年後の1903年に焼失した。




