パラスとケンタウロス

Gennadii Saus i Segura · PD

パラスとケンタウロス


作品情報

制作年
1482
技法
板に油彩
種類
絵画
寸法
205 × 147.5 cm

ストーリー

15世紀後半のフィレンツェは、メディチ家のもとで古代の学問と神話が熱心に読み直されていた。ボッティチェリがこの絵を描いたのも、その人文主義の空気の中である。斧槍を手にした女神パラス・アテナが、岩場に追いつめた半人半馬のケンタウロスの髪を、静かにつかんでいる。ケンタウロスは人間の内なる荒々しさや欲望を、パラスは理性を表し、理性が獣性を制する寓意として、メディチ家周辺の知識人に愛された。女神のまとう衣には、ダイヤをのせた三つの指輪を組み合わせた模様が繰り返し織り込まれている。これはメディチ家の紋章の一つで、この絵が誰のために描かれたかを静かに告げている。オリーブの枝を頭と体に巻きつけた女神の表情には、争いの気配はまるでない。

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