
Bronzino · PD
パンチャティキの聖家族
作品情報
ストーリー
ブロンズィーノがこの板絵をフィレンツェで描いたのは1540年ごろ、注文主は富裕な学者でコジモ・デ・メディチの側近だったバルトロメオ・パンチャティキだった。注文主の顔は描かれていないが、左側の黒と銀の旗に彼の一族の紋章があり、そこに姿がある。数年後、この同じ人物が北方から伝わる新教の思想に傾いたと疑われ、異端審問によって公の場での撤回を迫られた。絵そのものは、そうした緊張を少しも見せない。聖母と眠る幼子キリスト、幼い洗礼者ヨハネは、ブロンズィーノの好んだ冷たく計算された色で、七宝のような滑らかさに仕上げられている。画家は左下の石に署名を残した。




