
Didier Descouens · PD
天国
作品情報
ストーリー
1577年12月、ドゥカーレ宮殿で火災が起き、大評議会の間の壁を飾っていた古いフレスコ画が焼け落ちた。ヴェネツィア政府は、その壁を埋める巨大な『天国』の絵を公募にかけ、はじめはパオロ・ヴェロネーゼらが選ばれた。だがヴェロネーゼは一筆も入れないまま1588年に世を去る。そこで仕事を引き受けたのが、すでに70歳近かったティントレットだった。彼は息子ドメニコとともに、幅がおよそ22メートルに及ぶ画面へ、何百もの聖人と天使を渦を巻くように配していった。カンヴァスに油彩で描かれた絵としては世界最大とされる。いまも総督が座った玉座の真上で、光へ向かって上っていく群像がこの部屋を覆っている。




