
悔悛するマグダラのマリア
作品情報
ストーリー
持ち物が三つだけあります。膝の上の髑髏、手にした開いた本、そして背後の影のなかに立てかけられた、二本の枝を縛っただけの十字架です。それ以外に風景も家具もなく、聖女は岩に腰かけ、頬に手をあてて目を上げています。緑がかった上衣は膝が裂け、体を包む深い紅の布だけが画面で強い色になっています。プラド美術館は制作年を「1665年ごろ」とし、それ以上は詰めません。作者についても長く揺れがあり、リベーラの作、ムリーリョの作などとされた時期を経て、1950年代半ばにルカ・ジョルダーノへ戻されました。ジョルダーノがここで倣っているのが、ほかならぬリベーラだからです。




