
Paolo Veronese · PD
悔悛するマグダラのマリア
作品情報
ストーリー
十字架と頭蓋骨、一冊の本、数本の枝。1583年のこの絵で、ヴェロネーゼが聖女のまわりに置いたものはそれだけである。1580年ごろからヴェネツィアの宗教画は変わっていた。トリエント公会議が悔悛や聖体や殉教を主題の上位に押し上げ、異端審問所は聖なる主題の扱い方に目を光らせるようになる。ヴェロネーゼは画面を簡素にし、色を暗くし、筆づかいを粗いまま残すことで応じた。マグダラのマリアは啓示の瞬間にあり、唇をふるわせて天を仰ぐ。この視線の意味は、33年後にヴィチェンツァで出た身ぶりの手引きが説明している。祈るとき、あるいは神に感謝するとき、目は天に向けられる。




