甲冑姿のフェリペ4世と足元の獅子

Diego Velázquez and workshop · PD

甲冑姿のフェリペ4世と足元の獅子


作品情報

制作年
1653
技法
油彩・カンヴァス
種類
絵画
寸法
234 × 131.5 cm

ストーリー

この絵は、三十年ほどの間をおいて二度描かれています。技術調査によると、王の頭はもともと反対側を向いており、髪はもっと短く、顔も若かった。画面の右側には石の欄干があり、その向こうに広い風景が開けていました。いま同じ場所を占めている厚い帷は、あとから広げられたものです。身につけた甲冑、飾帯、手にした指揮杖はどれも1630年代の終わりのもので、騎馬肖像や「ブレダの開城」の時代にあたります。あの絵でスピノラが着ている鎧とよく似ています。描き直しをプラド美術館は1660年代の半ばと見ます。フェリペ4世はすでに世を去っていました。風景を閉じたのは、室内で立つ王妃マリアナ・デ・アウストリアの肖像と並べたときに釣り合うようにするためだったと考えられています。残ったのは軍の指揮という主題です。乗馬靴と拍車は、当時の人には戦場で指揮を執る者の印でした。卓の上には兜と籠手が置かれ、足もとには獅子が横たわります。作品は工房の仕事とされ、構図はベラスケスのもの、仕上げたのは彼の協力者たちでした。

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