
John Singer Sargent · PD
哲学
作品情報
ストーリー
「哲学」はひとりで座っています。サージェントはそれを、青い布の上に明るい色のマントをまとった若者の姿で描きました。片ひざを立て、あごを手にのせ、目を伏せて、背景はくすんだ金色です。本も巻物も手にしていません。高さはおよそ二メートル、1922年から1925年にかけて描かれ、1925年に「真理の開示」の隣に据えられました。この美術館の壁画のために、サージェントは独自の描き方を編み出していました。くっきりした輪郭、やわらかな色、ニスを塗らないつや消しの平らな画面で、遠目にはイタリアの教会のフレスコ画連作を思わせるようにしたのです。「哲学」のための小さな油彩習作は、高さ35センチほどで、いまはニューヨークのメトロポリタン美術館にあります。そこではもうポーズが決まっていて、あごに添えた手も、背後の壁の斜め格子の模様も同じです。




