
Annibale Carracci · PD
ピエタ
作品情報
ストーリー
1600年ごろ、アンニーバレ・カラッチはローマで枢機卿オドアルド・ファルネーゼのために働いていた。マニエリスムの込み入った表現ののち、イタリア絵画に明晰さと生きた人間の感情を取り戻していった時期である。このピエタもその頃の作だ。低い段に腰かけた聖母が、息絶えたキリストの体を膝に受けとめ、苦痛に刻まれたその顔が彼女の膝の上に横たわる。カラッチは劇的さを強めるのではなく、抑えた感情の交わりを求めた。この構図は大いに好まれ、数えきれぬほど模写され繰り返され、やがてバロック美術における哀悼の手本となる図像を定めた。作品はファルネーゼ・コレクションとともにローマからパルマへ、さらにナポリへと移り、今日ではカポディモンテ美術館に収められている。




