
ピエタ
作品情報
ストーリー
美術館の解説は、このピエタに制作年を記していない。クリヴェッリの署名があること、そしておそらく多翼祭壇画の頂部を飾っていたことを述べるだけだ。よく添えられる年代は、ある復元案に基づいている。1961年、美術史家フェデリコ・ゼーリは、マルケ地方の丘の町カメリーノにあるドミニコ会のサン・ピエトロ・ディ・ムラルト聖堂のためにクリヴェッリが描いた祭壇画の頂部が、この作品だと特定した。
ゼーリの説が正しければ、契約書まで残っていることになる。クリヴェッリは1483年に地元の依頼主マリアーノ・ロンチにこの祭壇画を約束し、1488年10月にはロンチの相続人と新たな契約を結んだ。期限は1年、報酬は分割払いの100フィオリーノだった。この読みに従えば、ピエタは1488年か1489年の作となる。祭壇画の中央パネル、聖人たちを伴う聖母子は現在ベルリンにあり、小さな聖人像はベルリン、マーストリヒト、ローマ、そしてアメリカ・マサチューセッツ州のウースターに分かれている。
この半円形の板絵は幅がおよそ2メートルある。死せるキリストのまわりに、クリヴェッリは聖母、聖ヨハネ、マグダラのマリアを金地の上に配している。




