
Paul Cézanne · PD
松と岩、フォンテーヌブロー
作品情報
ストーリー
ニューヨーク近代美術館は、この絵の場所を示す地名のあとに、いまも疑問符をつけて表記している。長いあいだ、制作は1904年、場所は南仏エクス=アン=プロヴァンス近郊の岩場とされてきた。絵具の層が薄いことから、制作は1897年ごろへ、場所は北のフォンテーヌブローの森あたり、あるいはパリ近郊のどこかへと見直された。セザンヌは1890年代の後半、パリの近くにたびたび滞在している。この絵が美術館に入ったのは1934年、創立者の一人リリー・P・ブリスの遺贈による。遺言には条件がついていた。三年以内に60万ドルの基金を用意すること。大恐慌のさなかに資金は集まり、およそ150点が美術館のものになった。画面に遠景はなく、岩と低い茂み、そして手前に迫る松の幹だけが積み上げられている。




