
Jean-Léon Gérôme · PD
親指を下に
作品情報
ストーリー
ジャン=レオン・ジェロームは、古代ローマの闘技場をできるだけ正確に再現しようとした。柱や座席は遺跡の実測にもとづき、剣闘士の甲冑はポンペイの出土品を手本にしている。倒れた相手にとどめを刺すべきか、勝者の剣闘士が皇帝席をうかがう。観客とウェスタの巫女たちは、いっせいに親指を下へ向けている。この「親指を下に」という合図が死を意味するという広く知られた見方は、じつはこの絵から広まったとも言われる。古代の史料には、親指を実際にどう向けたのかを確かめる記述は残っていない。2000年の映画『グラディエーター』の監督は、脚本を読む前にこの絵を見せられ、その場で映画化を決めたという。




