
Vincent van Gogh · PD
カルーゼル橋とルーヴル宮
作品情報
ストーリー
1886年6月のパリ。フィンセントは弟テオのところに転がり込んで数か月がたち、この月に二人でモンマルトルのルピック通りへ移っている。セーヌ沿いを歩いて、川と橋とルーヴルの側面を小さな画布に収めた。
描かれている橋は、いまそこに架かっているものではない。技師ポロンソーが1834年に開通させた鋳鉄の橋で、三つのアーチを鉄の管を組んで渡すという、当時としてはかなり思い切った構造だった。全長はおよそ150メートル。
20世紀に入ると車にも船にも寸法が合わなくなり、1935年に取り壊しが始まる。いまのコンクリートの橋ができたのは1939年で、ファン・ゴッホがこの川べりに立ってから50年ほどのことだった。




