
Pierre-Auguste Renoir · PD
ピエール=アンリ・ルノワールの肖像
作品情報
ストーリー
1870年の春、29歳のルノワールはサロンに絵を出して入選し、その数か月後に普仏戦争が始まった。この肖像はその年のものである。モデルは画家の一番上の兄アンリ・ルノワールで、九つ年上、パリでメダルや宝石に彫りを入れる職人として働いていた。仕立て屋の家に生まれた兄弟で、オーギュスト自身も13歳から磁器の絵付け工房に入っている。絵の具で身を立てる前の彼にとって、兄の細かい手仕事は隣り合わせの世界だった。開戦後、ルノワールは騎兵連隊に召集され、前線には出ずに南西フランスで軍馬の調教にあたり、パリに戻ったのは1871年のことである。




