使徒パウロに扮した男の肖像

Rembrandt · PD

使徒パウロに扮した男の肖像


作品情報

アーティスト
レンブラント
制作年
1659
技法
油彩、キャンバス
種類
絵画
寸法
102 × 85.5 cm

ストーリー

赤い帽子をかぶった白髪の老人が、手を組んで物思いに沈んでいます。背後の壁には剣が立てかけられ、机の上には本が開かれています。剣は使徒パウロが処刑された道具で、この二つの持ち物が、老人をパウロとして示しています。さらに決め手となる細部が見つかったのは、ロンドン・ナショナル・ギャラリーが1945年から1946年にかけてこの絵を洗浄したときでした。剣の上方に、石の浮き彫りを模した小さな円形の図柄が現れたのです。描かれているのは、息子イサクを捧げようとするアブラハムを天使が押しとどめる場面です。レンブラントの時代にパウロの手紙と考えられていた「ヘブライ人への手紙」は、このアブラハムの従順を信仰の手本として挙げています。モデルが誰だったのかはわかっていません。実在の人物を使徒の姿で描いた肖像なのか、アトリエのモデルなのか、どちらの可能性もあります。頭の右にあるもう一つの円形図柄は傷みがひどく、何が描かれていたのか読み取れません。そばに記された年記も損なわれていて、1659年というのは最も有力な読み方にとどまります。

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