
Giovanni Bellini · PD
男の肖像
作品情報
ストーリー
1490年ごろ、ジョヴァンニ・ベッリーニはヴェネツィアで第一の画家であり、その工房からはジョルジョーネも若きティツィアーノも育った。この小さな板絵には、名の知られない男が四分の三正面で、平らな暗い背景を背にして描かれている。モデルを見る者のほうへ向けるこの構え方を、ベッリーニはネーデルラントの画家たちから学び、ヴェネツィアに広めた。この顔は画家自身ではないか、と考える研究者もいる。当時のイタリアではまだ新しかった油彩で描いたからこそ、肌に落ちる柔らかな光と、こちらを静かに見定めるようなまなざしをとどめることができた。板絵はいまローマのカピトリーノ美術館の絵画館に収められている。




