男性の肖像

男性の肖像


作品情報

制作年
1650
技法
カンヴァスに油彩
種類
絵画
寸法
91 × 72 cm

ストーリー

1806年、この肖像画がパリの競売にかけられたとき、目録を書いた鑑定家アレクサンドル・パイエがとくに目をとめたのは手でした。あまりに真に迫っていて、画面から抜け出してくるようだ、と彼は記しています。男は石の窓枠にその手をかけています。シャンパーニュは窓を、絵の中のもうひとつの額縁のように描き、指はその縁を越えてこちらへ差し出されています。それから2世紀近くのち、ルーヴル美術館の館長を務めたピエール・ローザンベールは、ルーヴルをめぐる自身の事典で「手」の項目にこの絵を選びました。指、爪、手首の細やかさを讃え、シャンパーニュが故郷フランドルで目にしえた初期フランドル派の画家たちになぞらえています。ルーヴルはこの絵を1806年のその競売で購入しました。モデルがだれなのかは、いまもわかっていません。パイエが挙げた名前はのちに否定され、その後の説も受け入れられていません。確かなのは左下に記された文字、シャンパーニュの署名と1650年という年だけです。

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