
Rembrandt · PD
高い帽子と手袋の男の肖像
作品情報
ストーリー
1656年7月、レンブラントはアムステルダムの裁判所に財産の放棄を申し立てた。家財の目録が作られ、集めていた版画や貝殻や武具が翌年から競売にかけられ、住んでいた家も手放すことになる。この肖像が描かれたのは、ちょうどその前後である。注文そのものは続いていた。ただし、この時期に彼へ肖像を頼めた人々は、ごく限られた裕福な知人の輪に縮まっていた。
描かれた男が誰かは分かっていない。対になる絵があり、羽根の扇を持つ女性が、まったく同じ角度の光を受けている。男は見る者のほうを向いたまま手を彼女のほうへ差し出し、女は扇を彼の側へ傾けている。二枚は1803年にはサンクトペテルブルクのユスポフ家の館で一緒に記録されており、その後も離れることなく、今はどちらもワシントンのナショナル・ギャラリーにある。




