
Ealdgyth · CC-BY-SA-3.0
婦人の肖像
作品情報
ストーリー
コレッジョはパルマの天井に浮かぶような人物を描いたことで知られますが、確実な肖像画は生涯にこの一点しか残っておらず、それがエルミタージュにあります。女性は黒い衣をまとい、それは寡婦の装いです。かたわらでは切り株に蔦がからみ、死を越えて続く忠実さを表す古い印です。手には浅い杯を持ち、そこにはホメロスの「オデュッセイア」からのギリシア語が刻まれています。ヘレネがテレマコスに差し出す、一日だけ悲しみを忘れさせる飲み物の一節です。描かれた人物が誰かはなお定まらず、この地で詩を書いた二人の寡婦、ヴェロニカ・ガンバラとジネヴラ・ランゴーネの名が挙げられます。背後の月桂樹は、詩の才を指し示しています。




