
Jacopo Tintoretto · PD
ダビデに扮した若者の肖像
作品情報
ストーリー
国立西洋美術館は1959年、実業家松方幸次郎が集めたフランス近代美術を核として開館した。その後、ルネサンスやバロックの絵画も購入して収蔵の幅を広げ、この作品は1972年にロンドンの画商アグニューを通じて加わった。描かれているのは、旧約聖書の英雄ダヴィデに扮したヴェネツィアの若者である。手には巨人ゴリアテの大きな剣を握り、左奥の草地にはゴリアテの体が横たわり、その向こうでペリシテ人の軍勢が逃げていく。美術館によれば、モデルは実際にダヴィデという名を持つ名家の子息だったと考えられ、ブダペストにあるヴェロネーゼの毛皮をまとった男性の肖像と同じ人物かもしれない。かつての所蔵者で英国の美術史家ケネス・クラークは、背景の戦闘場面がドラクロワを思わせると書いている。




