
Rosso Fiorentino · PD
絨毯に座る若い男の肖像
作品情報
ストーリー
1525年ごろ、盛期ルネサンスを過ぎたイタリアでは、若い画家たちがより張りつめた、大胆で伊達な優美さを求めていた。ロッソ・フィオレンティーノもその一人である。ここで描かれるのは名前の知れない一人の青年で、豪奢な東洋の絨毯の上に座り、かたわらには堂々たる暖炉、部屋には重い垂れ幕がかかり、壁には小さな聖母像が掛かっている。青年はどこか不敵な様子でこちらを見ている。もっとも物語るのは、この絵が未完のまま残されたことだ。手のあたりには流れるような自在な筆づかいがそのまま見え、まるでロッソが描く手つきをのぞき見るかのようである。




