
Élisabeth Louise Vigée Le Brun · PD
若い女性の肖像
作品情報
ストーリー
美術館がつけた題名には、問いがひとつ含まれています。「若い女性の肖像」とし、そこに疑問符つきで「ヴォロンツォワ伯爵夫人」と添えているのです。研究者の一部は、モデルをイズマイロフ家に生まれ、ヴォロンツォフ家に嫁いだロシア貴族、イリーナ・イワノヴナ・ヴォロンツォワだと考えています。もしそうなら、この絵はヴィジェ=ルブランがサンクトペテルブルクでロシア貴族を描いていた1797年ごろのものになります。ただし、この同定はまだ一つの仮説にとどまります。絵が姿を現すのは1913年のパリ、ジョルジュ・プティ画廊で開かれたコレクター、ウジェーヌ・クレメールの二度目の遺品競売で、4300フランで落札され、ロンドンのエドワード・ホジキンズの手に渡りました。その四年後、マリア・アントワネット・エヴァンズの遺贈によってボストンへ来ます。ヴィジェ=ルブランが何度も描いたフランス王妃を思わせる名を持つコレクターでした。




