
Raphael · PD
アーニョロ・ドーニの肖像
作品情報
ストーリー
ラファエロがこの《アーニョロ・ドーニの肖像》を描いたのは1500年代の半ば、まだ二十代前半でフィレンツェに滞在していた頃でした。裕福な織物商ドーニの結婚を機に、妻マッダレーナの肖像と対をなす一枚として注文されました。半身の男が体をわずかにひねってこちらを見る構図は、同じ頃フィレンツェで話題を呼んでいたレオナルドの《モナ・リザ》を、若い画家がじかに学んだことを物語ります。背後には静かな風景が開け、指にはめた指輪までくっきりと描き込まれています。ドーニ夫妻はミケランジェロにも作品を注文した目利きの収集家で、この対の肖像は今もフィレンツェのウフィツィ美術館に並んで掛けられています。




