フランシスコ・デ・ピサ博士の肖像

El Greco · PD

フランシスコ・デ・ピサ博士の肖像


作品情報

アーティスト
エル・グレコ
制作年
1612
技法
油彩
種類
絵画
寸法
107 × 90 cm

ストーリー

エル・グレコがこの肖像を描いたのは1610年ごろ、すでに晩年のことで、場所はトレド。イタリアを離れて数十年前から住みついたカスティーリャの町である。描かれているのはフランシスコ・デ・ピサ。トレドの司祭で、この町の公式の歴史家でもあり、当時すでに七十を越えていた。ピサは町の修道院への寄進を準備しており、その数年後、彼の肖像が、ほぼ間違いなくこの一枚が、そこに掛けられ、彼の死後の修道院の財産目録に記されている。画家もまた老いていたが、板の上にその衰えはにじまない。顔は乾いて、油断なく、まったく彼ひとりのもので、黒い聖職者の衣は暗い地に溶け込み、頭部と書物に置かれた青白い手だけが画面全体を支えている。

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