
Raphael · PD
エミリア・ピア・ダ・モンテフェルトロの肖像
作品情報
ストーリー
カスティリオーネの対話篇『宮廷人』を読んだ人なら、この女性を声から知っているだろう。ウルビーノの公宮を舞台に四夜にわたって交わされるその議論のなかで、エミリア・ピア・ダ・モンテフェルトロは、紳士たちの言葉をさえぎり、磨き上げられた美辞を軽くいなす、皮肉屋の対話者として登場する。1504年ごろに描かれた小さな板絵は、彼女を飾り気のない濃い色の衣に包み、簡素な背景の前に立たせている。作者は若きラファエロとされることが多く、当時20歳そこそこでウルビーノ周辺で活動していたが、この帰属は一世紀以上にわたって議論されてきた。一方、描かれた人物に疑いはない。板の裏の古い銘がその名を伝えている。1625年、この板絵はウルビーノ最後の相続人ヴィットーリア・デッラ・ローヴェレの持参財としてフィレンツェへ渡った。




