
Jan van Eyck · PD
ジョヴァンニ・ディ・ニコラオ・アルノルフィーニの肖像
作品情報
ストーリー
幅わずか20センチほどのこの小さな板絵の男は、緑の外套をまとい、布を折り畳んだ深紅の帽子シャプロンをかぶっている。その顔にはどこか見覚えがある。ヤン・ファン・エイクが名高いロンドンの二人肖像、寝室に立つ夫婦を描き1434年の年記を持つあの絵に描いた商人と同じ顔なのだ。ルッカ出身でブルッヘに定住した豪商ジョヴァンニ・ディ・ニコラオ・アルノルフィーニだと考えられている。とすればこれは、数年後に画家が彼を描いた二枚目の肖像ということになる。同定はその面差しの一致に拠っており、それゆえベルリンの絵画館は今日、慎重に「アルノルフィーニと推定される男」と呼ぶ。ファン・エイクがこの板を描いたのは晩年、1441年の少し前のことだった。




