
Raphael · PD
マッダレーナ・ドーニの肖像
作品情報
ストーリー
ラファエロがこの《マッダレーナ・ドーニの肖像》を描いたのは1500年代半ば、フィレンツェ滞在中のことでした。裕福な織物商ドーニに嫁いだ若い妻を、夫アーニョロの肖像と対にして注文された一枚です。両手を膝の前で組み、体をわずかにひねってこちらを見る構図は、同じ頃フィレンツェで評判だったレオナルドの《モナ・リザ》を、若い画家がじかに学んだことをはっきり示しています。背後には静かな風景が広がり、胸元の宝飾や豪華な衣装の質感まで丁寧に描き込まれています。夫妻の対の肖像は今もフィレンツェのウフィツィ美術館に並んで掛けられ、二人の視線が向かい合っています。




