
Hans Memling · PD
マリア・ポルティナーリの肖像
作品情報
ストーリー
15世紀のブルッヘには、メディチ銀行の支店を任されたフィレンツェ人トンマーゾ・ポルティナーリが暮らしていた。この肖像は、その妻マリア・マッダレーナを、当地の巨匠ハンス・メムリンクが1470年ごろに描いたものだ。マリアは結婚したとき、まだ14歳ほどだった。彼女は高くそびえる円錐形の帽子をかぶり、首には金と真珠の重い飾りをかけている。もとは夫の肖像と対になり、聖母子を拝む祈りの三連画の両翼だったと考えられている。イタリアの銀行家がフランドルの画家に描かせた一枚で、南の富と北の緻密な写実がここで出会っている。夫トンマーゾは、同じ縁でフーゴ・ファン・デル・グースにも大きな祭壇画を注文した人物である。




