
Amedeo Modigliani · PD
マックス・ジャコブの肖像
作品情報
ストーリー
1916年のパリは戦争の三年目に入っていた。健康上の理由で兵役を免れたモディリアーニは、この年も友人たちを描いている。
モデルは詩人マックス・ジャコブ。ブルターニュのカンペールに生まれ、ピカソを中心とするモンマルトルの、のちにモンパルナスの常連だった人物で、1914年の末にモディリアーニを画商ポール・ギヨームに引き合わせたのも彼である。ユダヤ人の家に生まれたが、1915年2月にカトリックの洗礼を受け、ピカソに代父を頼んだ。1944年に逮捕され、パリ郊外のドランシー収容所で亡くなっている。
画面の上辺には左右二か所にモデルの名が書き込まれ、右下に署名と年記がある。同じころのジャコブの肖像はもう一点あり、そちらはシンシナティ美術館にある。この絵は1923年から1925年までクチュリエのポール・ポワレが持ち、1965年のパリの競売でノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館が買い取った。輸出をめぐる争いのため、デュッセルドルフに届いたのは1972年である。




