
Juan Bautista Martínez del Mazo / After Peter Paul Rubens · PD
スペイン王フェリペ4世の騎馬像
作品情報
ストーリー
この馬上の王は、いまはもう存在しない一枚の絵に由来する。ルーベンスはマドリード滞在中の1628年にスペイン王フェリペ4世の騎馬肖像を描いたが、その画布はのちに宮殿の火災で失われ、構図はこのような模写や再制作によって受け継がれることになった。ウフィツィの本作は、宮廷でベラスケスの婿にして後継者となったフアン・バウティスタ・マルティネス・デル・マソの作とされるのが通例である。ただし一部の目録は、むしろベラスケス自身の工房に近いものと見なし、筆者の特定を保留している。1663年ごろのフェリペは60歳近く、数十年にわたる戦争と喪失に消耗しており、ルーベンスが最初に馬上に据えた自信に満ちた騎手とは、まるで別人だった。




