
Vincent van Gogh, Portrait of Theo van Gogh, 1887. Wikimedia Commons. · PD
自画像、あるいはテオ・ファン・ゴッホの肖像
作品情報
ストーリー
19センチ×14センチ、厚紙に油彩。美術館でもっとも小さい絵の一つで、1887年、ヴィンセントと弟テオがルピック通りの部屋で同居していたころのパリで描かれました。長いあいだ自画像として登録されてきた絵です。2011年、同館の上級研究員ルイ・ファン・ティルボルフらは、ここにいるのはテオだと論じました。耳がヴィンセントより丸いこと、あごひげが黄褐色で、ヴィンセントは自分の髭を赤みがかった色で描いていたこと、頬の剃りかたがテオの写真と合うこと。そうであれば、これはヴィンセントの絵を支え続けた弟を描いた、唯一知られる油彩の肖像になります。結論は四人の研究員による600ページの目録で公表されました。2019年には、同館で長く収蔵品を統括していた研究者が、目の色と服装を逆に読み、この顔をヴィンセントに戻しています。ラベルには今、二つの名前が並んでいます。長く収蔵庫にあったこの絵が人前に出たのは2011年の夏でした。





