
バルバドーリ祭壇画のプレデッラ
作品情報
ストーリー
1811年、これが属していた大きな祭壇画はパリへ運ばれ、二度と戻らなかった。いまもルーヴルで見ることができる。天使たちにかこまれた幼子を抱く聖母が、聖フレディアーノと聖アウグスティヌスのあいだに立つ図である。フィレンツェに残されたのは、かつてその下を走っていた小さな場面の低い帯だった。リッピは1438年ごろ、フィレンツェのサント・スピリト教会の一族の礼拝堂のために全体を仕上げた。主板が去るとき、このプレデッラはそのまま置き去りにされ、ウフィツィに入ったのはようやく1919年のことである。リッピのプレデッラで丸ごと残ったものはごくわずかで、この三つの小さな場面が間近で見る値打ちを持つのも一つにはそのためだ。祭壇の台座のために作られ、大きな像が上にそびえるあいだ、目の高さで読まれるはずのものだった。




